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2019.06.06 Thu

TOKYO WHEELS Osaka

防水性のみでレインウェアを選ぶと失敗しますよー。

近畿も梅雨入り間近です。
そろそろ雨対策アイテムをご紹介しておきませんとね。

 

さて、自転車乗りがレインウェアに求める性能で、最も大切なファクターって何だと思います?

防水性?大事です。大事ですが、もっと大切なのは

透湿性※1、そして撥水性+速乾性※2

だと思います。
(※1=ウェア内部のムレを外に逃がす力、※2=速乾性=濡れたものを素早く乾かす力)

 

 

防水性と透湿性は反比例する

ウェアというヤツは困ったことに、防水性を上げるほどに透湿性が失われていき、ムレが発生しやすくなります。これはどんな種類の、ジャンルのウェアも同じです。

最悪の場合、雨には濡れていないのに、ウェア内部は汗だらけでサウナス―ツ状態、なんてことに。

しかも自転車は、歩行時や軽登山に比べると運動量が多いので、更にムレ易くなります。

なので、防水性はほどほどに、透湿性が高いものをチョイスするのがレインウェア選びの基本となります。

これってランナーが着るウェアと似ていて、防水性がガンガンに高いウェアで走る方って、恐らくすごく少ないです。

 

 

実は撥水性+速乾性も大事

で、ここからが、何故かあまり語られないことです。

レインウェアの生地は、防水性しかないビニール製を除いて、目には見えない細かいスキマが開いています。
水滴はこのスキマよりも大きいので通さず、逆に湿気や空気はスキマよりも小さいので通します。だから快適。

なのですが。

生地表面ってそのままでは濡れちゃうんです。雨の勢いや、濡れたウェアが何かに接触するときに掛かる圧力で。
また「毛細管現象※3」によっても。
いくらかスキマに入り込んで染みちゃうんですね。
※3=長くなるのでグーグル先生に聞いてみて下さい

 

で、濡れると何がマズいか。
水分が生地のスキマを塞いでしまって、空気や湿気が通らなくなります。これではムレちゃいますね。

だから水をはじく「撥水性」が不可欠で、その撥水力を越えて染み込んだ水分を素早く乾かす「速乾性」もまた不可欠、ということになります。

「防水性が高い」というのは分かり易い特徴なので、その部分のみをクローズアップすれば、ウェアは売れます。
ですが、実際はそれ以上に大事なスペックがあるんです。

 

 

ASSOSのレインはどうなのよ?

ASSOSは、この防水性や速乾性のバランスの事は当たり前に良く分かっていて、レインジャケットとして用意されている2モデルはいずれも速乾性および透湿性重視です。防水力ばかりを追い求めてません。

 

レインシェルジャケット【ASSOS rS.sturmprinz EVO】
および【ASSOS rS.sturmPrinz EVO profblk】

・防水力 ★★★★☆
・標高の高いエリアや真夏以外のブルベ向き
・初冬や早春は他のウェアと組み合わせて防寒ウェアとしても機能

ASSOSを代表するレインウェアであり、業界屈指の最強レインウェアであり、ウチのASSOSバイヤーであるモガワも絶賛するモデルです。ASSOSで一番好きって言ってたよーな?
病的なまでのパターンメイキングや素材の切り替えを見ていると、突き抜けすぎていて笑っちゃいます(笑)

裏地が薄く起毛されたモノなんですが、これ、意図したものなのかな・・・だったら本当に凄いな。これだけでも吸湿性が上がります。こんなレイン、他に絶対ありませんよ。

耐水圧は17,200mmです。一般的な傘の耐水圧が500mm~1000mmくらいなので、このウェアの水への強さは凄いです。

しかし、ある程度雨が強くなると通水します。ですがそれはあえての仕様。速乾性が相当高いのでウェアコンディションが回復し易く、結果的にムレにくくなるのです。

背中にはベンチレーションも完備。

この生地でスノボジャケット作ったらハンパなくすげーもん出来るんだろうな・・・独り言です。

 

軽量レインジャケット【ASSOS SchlossHund EQUIPE RS】

・防水力 ★★★☆☆
・高温多湿の日本では3シーズンオールマイティ
・ウインドジャケット並みに超軽量

BMCレーシングチームのフィードバッグをもとに生まれたモデルです。
ストームプリンスよりも生地を薄くし、かつ透湿性は同等レベルをキープしているのがスゴイ。

こちらもやはり、ある程度の雨に晒されると通水しますが、持ち前の速乾力で快適性を維持。

生地が柔らかいので、クルクルとコンパクトにまとめ易いのもGOODです。

初期はファスナーがちょいと硬めなのが数少ない弱点ですね。
今の時期であれば、通常はこちらをおすすめしています。

 

 

 

それと!!

雨の日は、レインウェアと同じく下着(ベースレイヤー)も大事です。

汗や雨などによる体の濡れによって、真夏でも低体温症で死亡の恐れがある登山では、汗抜き性能の高いベースレイヤーの直用は常識になってます。
綿の下着とか着てたら、山小屋でベテランさんに「大丈夫か?」ってお小言を言われちゃったりします。

だって、たった33℃に下がるだけでマズイことになるんですよ。気絶するように寝落ちしちゃう人も居るらしい。

自転車は走行風で体温が下がり易いですから、登山とまでは言いませんが、雨の中での走行は身体に良くありません。

で、万が一レインウェアの性能が雨に負けた時に、高性能な下着の存在が「超」が付くほど有難い存在になります。本当に全然!違います。
この梅雨時期は特にですよ。

登山業界に比べるとウェアへの理解がまだまだ高くない自転車業界ですが、ベースレイヤーはサイクルジャージ並みに快適性を左右しますよー。

梅雨時と超暑い時期こそ、ベースレイヤーを軽視しちゃダメです。「薄くて速乾性が高ければいいんでしょ?」基本そうなんですが何でもいいわけではないです。汗が肌から離れやすいものを使って下さい。

ASSOSベスレイヤー各種

(涼しい季節に攻める走り方をしないのであれば何だっていいです。速乾性があれば。)

 

 

そうそう、明日は大阪店に、APIDURAの自転車バッグが少量ですが入荷するとかなんとか。GW明けに在庫が尽きて以来ですから、久々ですね。

取り付けやサイズ合わせに不安がある方は、自転車をお持ち下さい。涼しい店内で、スタッフと一緒に「あーでもない、こーでもない」やりましょう。

(シゲマツ)

 

 

★以下、現在大阪店にて開催中のフェア一覧

1)NEWモデル「S3」を迎えた100%のフェア
2)PAS NORMAL STUDIOSのノベルティキャンペーン

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