UPDATE:2018.10.28
大人ドレスな着こなし術 vol.3
大人気企画第3弾!初心者でも玄人に見えるドレスラを探せ。

玄人も目をつけているブランドです。
自分で勝手に連載している企画を「大人気企画!」と謳う、恥ずかしさよ。
※でもまあまあ反響はある、ということでご勘弁・・。
という訳で第3弾。
前回まではイタリアドレススタイルを極めるには基礎であるジャケパンスタイルを知るべき、というテーマでお話してきました。中でもジャケパンスタイルの影の立役者であるドレススラックスには相応の時間を割いて丁寧に。
前回のニュース「初心者でも簡単。基礎から学ぶ大人ドレスの作法とは。」
ドレスラについてはINCOTEXとPT01が絶対王者ではありますが、そこにいずれは食い込むであろうとJediaが目しているのがZanella(ザネッラ)です。
日本での知名度はまだまだですが、実はアメリカでは既に上記2ブランドを抜いたシェアを誇っています。そこに目をつけたSDIという代理店が現在力を入れて日本で展開しているのですが、このSDIがなかなかのツワモノ。
少しだけ背景を。INCOTEXやZANONEというのはSLOWEARというグループの傘下にいるブランドなのですが、これらのブランドをSLOWEAR JAPANができるまで代理店をしていたのが、実はこのSDI。INCOTEXやZANONEを今の位置まで押し上げたのはSDIの力だったと言っても過言ではないのです。
SDIといえば、Jediaが誇る隠れヒッターAnderson'sやFerranteを展開しています。一時的なヒットを作るというよりは良いものをしっかりと伸ばしていくというのが上手なドレスに長けた代理店で、ここのブランドを購入するユーザーさんのリピート率が高いのが印象的。
横で見ていると、日本の要望をしつこいぐらいに本国に伝えて品質を高めようとする姿勢にその根本要因があるようで、展示会に行くたびに目に見える所、見えない所含めて細やかなアップデートが重ねられていきます。彼らのしつこさ「いやー本国がこう言ってましてー。」を理由にする他の代理店も見習ってほしいものです。そのSDIが今後Zanellaをどうもっていくのか、興味は尽きません。
Jediaの実売を見ても年々伸びてきており、道入当初はかなりまずい状況だったのですが、昨シーズンまででセールまで含めると高い消化率を誇り、ドレス好きの方の間で1stチョイスとまではいかないまでも、2ndチョイスとして「試してみるか。買い」の機運が高まっているのは確実に感じます。(この人達が絶対にリピーターになるからね!)
今回はそのZanella(ザネッラ)を利用して着回し指南です。
サブコラムのジャケパンルールでは、正しい裾直しのやり方について語っています。こちらも合わせてご参照のほど。
ジャケパンルール その2:パンツの裾直しを楽しめ。
実はJediaへのお問い合わせでも「パンツの裾はどうあげたら格好良いですか?」
というのはBEST10に確実に入るよくある質問です。
回答から先に申し上げますと
続きは→「分かっているようでわかっていない。パンツの裾はどう直すべき?」
約65年前にヴィチェンツァにて創業した、世界最高峰のスラックスを仕立てる老舗の一つZanella(ザネッラ)。今回は柔らかさより男らしさが勝ったサージウールのワンプリスラックスを使ってジャケパンスタイルを組んでみましょう。
ワンプリで腰回りは適度なゆったり具合。特に奇抜なデザインはありませんが、履いてみると「あれ?格好良い。」と感じるのです。クラシカル過ぎず、モダン過ぎず、しいて言えば王者2ブランドよりもお尻がタイトかな、程度。
これすなわちフィッティングを工夫しているからです。王者に対抗するにデザインアクセントで勝負しようとするスラックスブランドは多々ありますが、それでは王者には勝てません。Zanellaはフィッティングで勝負しているのです。このヒップが小さめでアップしたフィッティングは日本人でハマる人は必ずいるはずです。
フラップ付きポケットなど細かなデザインアクセントはありますが、特に問題なく普通のドレスラとして使えます。
それではカジュアル着回し。男っぽいサージウールにはレザースタイルが合うと思えば、やっぱりドンピシャ。
ニットもダークトーンで渋めのホリデースタイルの完成です。
おまけで先程のジャケパンスタイルのボトムスを変更。ブリティッシュな生地感を生かして、デニム合わせしてみました。
足元をブーツとかであわせても格好良さそう。ジャケパンスタイルのパンツをデニムやカーゴパンツ、ジャージパンツにするというのは数年前から取り入れられた着崩しテクニックです。
今日本では若干下火になってしまいましたが、いまだにPITTI UOMOなどの展示会に来ているイタリアバイヤーには定番の着崩しです。どんどん取り入れてみてください。
更にシャツとタイだけ残して変化。
ジャケットとチノはシルエットバランスだけ整えればほぼ問題ありませんが、ここでジレを取り入れているのがポイント。
ドレス感がぐっと高まります。更にダブルのジレにしているのは上級技ですが、こなれてきた方はぜひダブルジレも試してみてください。
実はこのサージウールパンツにはブルーのバリエーションもあります。ジャケパンの1セット目、にはオススメしませんが、既にお持ちのジャケパンスタイルのバリエーションとして使うなら大いに検討の余地あり。
ジャケットやネクタイがダークトーンのものを持ってきても、全体のコーディネートが華やいで見えます。「全体のトーンが暗くなってしまったなあ。」という朝にとっさの入れ替えで重宝するはず。
この綺麗なブルーがニットとの相性が良く、洗練されたフレンチコーデにも見えます。
ドレスラですから上品さを失うこともなく、ドレスチノよりもオンビズで使いやすいパンツになっています。
今回言わずとも知っているINCOTEXやPT01に比べて言葉多めになってしまいましたが、このZanella(ザネッラ)は玄人にも注目されている、気がついたら市場を席巻している可能性があるブランドですから、要注意ですよ。
過去ARCHIVE
<大人ドレスな着こなし術 一覧>
第一回 秋から始める大人ドレスの着こなし術
第二回 初心者でも簡単。基礎から学ぶ大人ドレスの作法とは。
<サブコラム>
・手を抜いてはいけない靴下のお話。
・分かっているようでわかっていない。パンツの裾はどう直すのが良いの?
Zanella(ザネッラ)はこちら
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Edit By Minoru Mori
自分で勝手に連載している企画を「大人気企画!」と謳う、恥ずかしさよ。
※でもまあまあ反響はある、ということでご勘弁・・。
という訳で第3弾。
前回まではイタリアドレススタイルを極めるには基礎であるジャケパンスタイルを知るべき、というテーマでお話してきました。中でもジャケパンスタイルの影の立役者であるドレススラックスには相応の時間を割いて丁寧に。
前回のニュース「初心者でも簡単。基礎から学ぶ大人ドレスの作法とは。」
ドレスラについてはINCOTEXとPT01が絶対王者ではありますが、そこにいずれは食い込むであろうとJediaが目しているのがZanella(ザネッラ)です。
日本での知名度はまだまだですが、実はアメリカでは既に上記2ブランドを抜いたシェアを誇っています。そこに目をつけたSDIという代理店が現在力を入れて日本で展開しているのですが、このSDIがなかなかのツワモノ。
少しだけ背景を。INCOTEXやZANONEというのはSLOWEARというグループの傘下にいるブランドなのですが、これらのブランドをSLOWEAR JAPANができるまで代理店をしていたのが、実はこのSDI。INCOTEXやZANONEを今の位置まで押し上げたのはSDIの力だったと言っても過言ではないのです。
SDIといえば、Jediaが誇る隠れヒッターAnderson'sやFerranteを展開しています。一時的なヒットを作るというよりは良いものをしっかりと伸ばしていくというのが上手なドレスに長けた代理店で、ここのブランドを購入するユーザーさんのリピート率が高いのが印象的。
横で見ていると、日本の要望をしつこいぐらいに本国に伝えて品質を高めようとする姿勢にその根本要因があるようで、展示会に行くたびに目に見える所、見えない所含めて細やかなアップデートが重ねられていきます。彼らのしつこさ「いやー本国がこう言ってましてー。」を理由にする他の代理店も見習ってほしいものです。そのSDIが今後Zanellaをどうもっていくのか、興味は尽きません。
Jediaの実売を見ても年々伸びてきており、道入当初はかなりまずい状況だったのですが、昨シーズンまででセールまで含めると高い消化率を誇り、ドレス好きの方の間で1stチョイスとまではいかないまでも、2ndチョイスとして「試してみるか。買い」の機運が高まっているのは確実に感じます。(この人達が絶対にリピーターになるからね!)
今回はそのZanella(ザネッラ)を利用して着回し指南です。
サブコラムのジャケパンルールでは、正しい裾直しのやり方について語っています。こちらも合わせてご参照のほど。
ジャケパンルール その2:パンツの裾直しを楽しめ。
実はJediaへのお問い合わせでも「パンツの裾はどうあげたら格好良いですか?」
というのはBEST10に確実に入るよくある質問です。
回答から先に申し上げますと
続きは→「分かっているようでわかっていない。パンツの裾はどう直すべき?」
フィッティングで真っ向勝負。
約65年前にヴィチェンツァにて創業した、世界最高峰のスラックスを仕立てる老舗の一つZanella(ザネッラ)。今回は柔らかさより男らしさが勝ったサージウールのワンプリスラックスを使ってジャケパンスタイルを組んでみましょう。
ワンプリで腰回りは適度なゆったり具合。特に奇抜なデザインはありませんが、履いてみると「あれ?格好良い。」と感じるのです。クラシカル過ぎず、モダン過ぎず、しいて言えば王者2ブランドよりもお尻がタイトかな、程度。
これすなわちフィッティングを工夫しているからです。王者に対抗するにデザインアクセントで勝負しようとするスラックスブランドは多々ありますが、それでは王者には勝てません。Zanellaはフィッティングで勝負しているのです。このヒップが小さめでアップしたフィッティングは日本人でハマる人は必ずいるはずです。
フラップ付きポケットなど細かなデザインアクセントはありますが、特に問題なく普通のドレスラとして使えます。
それではカジュアル着回し。男っぽいサージウールにはレザースタイルが合うと思えば、やっぱりドンピシャ。
ニットもダークトーンで渋めのホリデースタイルの完成です。
おまけで先程のジャケパンスタイルのボトムスを変更。ブリティッシュな生地感を生かして、デニム合わせしてみました。
足元をブーツとかであわせても格好良さそう。ジャケパンスタイルのパンツをデニムやカーゴパンツ、ジャージパンツにするというのは数年前から取り入れられた着崩しテクニックです。
今日本では若干下火になってしまいましたが、いまだにPITTI UOMOなどの展示会に来ているイタリアバイヤーには定番の着崩しです。どんどん取り入れてみてください。
更にシャツとタイだけ残して変化。
ジャケットとチノはシルエットバランスだけ整えればほぼ問題ありませんが、ここでジレを取り入れているのがポイント。
ドレス感がぐっと高まります。更にダブルのジレにしているのは上級技ですが、こなれてきた方はぜひダブルジレも試してみてください。
チノほどカジュアルでなく、ドレスラほど固くない。
実はこのサージウールパンツにはブルーのバリエーションもあります。ジャケパンの1セット目、にはオススメしませんが、既にお持ちのジャケパンスタイルのバリエーションとして使うなら大いに検討の余地あり。
ジャケットやネクタイがダークトーンのものを持ってきても、全体のコーディネートが華やいで見えます。「全体のトーンが暗くなってしまったなあ。」という朝にとっさの入れ替えで重宝するはず。
この綺麗なブルーがニットとの相性が良く、洗練されたフレンチコーデにも見えます。
ドレスラですから上品さを失うこともなく、ドレスチノよりもオンビズで使いやすいパンツになっています。
今回言わずとも知っているINCOTEXやPT01に比べて言葉多めになってしまいましたが、このZanella(ザネッラ)は玄人にも注目されている、気がついたら市場を席巻している可能性があるブランドですから、要注意ですよ。
過去ARCHIVE
<大人ドレスな着こなし術 一覧>
第一回 秋から始める大人ドレスの着こなし術
第二回 初心者でも簡単。基礎から学ぶ大人ドレスの作法とは。
<サブコラム>
・手を抜いてはいけない靴下のお話。
・分かっているようでわかっていない。パンツの裾はどう直すのが良いの?
Zanella(ザネッラ)はこちら
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Edit By Minoru Mori
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