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UPDATE:2019.01.02

大人ドレスな着こなし術 vol.9

今日のコーディの主役はニット。デザインニットを研究しよう。


人ドレスの着こなし術、今回もニットについて。冬のコーディネートのベースとなるアイテムで夏で言えばTeeシャツに当たるものですから、その重要性は論じるまでもないですよね。

    前回NEWS:「似ているようで違います。ニットのツボを抑えましょう。

ところが街で男性諸氏のコーディネートを見ているとTeeシャツにはいろいろなデザインを取り入れるのに、どうも冬のニットにはネガティブ。ベーシックな色や柄を取り入れがちです。

「重ね着をするのでベーシックなモノが良い。」とか「アウター着ちゃうし、見えないから。」という意見もわからないでもないですが、それだと冬のコーディネートは一向に広がりません。たまにはいつもとは違うニットをワードローブに取り入れて、そのニットに合うコーディネートを研究するという訓練をしていくと、冬のスタイルの幅が広がりお洒落がぐっと楽しくなります。

ファッションを楽しむには無茶も必要です。とはいえ、いきなり使ったこともないようなド派手なニットを買っても即二軍落ちは免れませんから今回は初心者でも使いやすい”主役になれるNONベーシックなニット達”をご紹介しましょう。


再注目アイテムのケーブルニット


一昨年ぐらいから再度人気が高まってきているのがケーブルニットです。昔のように肉厚でダッフルコートと合わせて可愛さをアピールするようなものではなく、クリーンで男らしい表情のものが多く出てきています。ジャケットのインナーとしても使える設定が多くなっているのは嬉しい限り。

こちらもいわゆるケーブルニットですが、縄編みではなくイントレチャート模様を使ってモダンかつクールに仕上げているもの。



こちらを見ればわかるように・・・。



可愛さ煽りなんて微塵もありませんよね。男らしく洒落てます。



8G(ゲージ)という絶妙な厚さなので、ジャケットのインナーとしてもたつかないギリギリの設定が嬉しいところです。

そしてこちらは12Gのクルーネックケーブルニット。


同じくケーブルニットですが、模様が変わってフィッシュスキン、より男らしい柄になってます。



通常ジョンスメなどのハイゲージニットといわれるのは30Gで真冬だといささか寒い。そこで12Gぐらいのニットを持っておくと冬のベースレイヤーとして使えるので便利なのです。


ニットの魅力を最大限に引き出すミドルゲージ


ニット本来の魅力を最大限に表現するのはミドルゲージニット。まずは名作と言われるZANONEのミドルゲージニットです。


しっかりと肉厚で目が詰まった5Gのニットは、デリバリーされてくる夏のタイミングに見ると「誰がこんなの着るんだよ!」と思うのですが、今ぐらいの寒さになると着たくて着たくてたまらなくなるニットです。実際に正月過ぎてからが一番売れるアイテムです。

ネックと袖、裾をリブにしている以外はいたってシンプルなデザインですが、それでもニットの暖かさは十分に表現されている名作でしょう。



ネックをしっかりと折り曲げてしっかり着てもいいですし、くしゃっとしてストールのように着てもこなれ感がでます。



そして同じく5Gですが、こちらはクルーネック。


クルーネックは久しく展開していなかったのですが、今季から再開。タートルに比べて首周りの自由度が高く、今流行りのネッカチーフ合わせなどもできるのが良かったのか、こちらも大ヒットでした。



在庫僅少(残り一点!)なので紹介するか迷ったのですが、今シーズンZANONEが新たに出してきたACTIVE WOOLというニットも来年に向けてご紹介しておきます。



ゲージは5Gよりは薄手で一見普通のニットに見えるのですが実は暑がりさんにはたまらない機能性ニットなのです。



裏地にサーモライトというポリエステル生地が織り込まれており、伸縮部分で少し色が変化するような特徴をもっています。(写真はチャコールです。)



そしてこのサーモライトの裏地と表のエクストラファインメリノにより高い保温性を保ちつつ軽量でドライな感覚を維持するというものになっています。



これをACTIVE WOOLと名付けていて、来シーズンも他のモデルにもいろいろと適用されていました。展示会でもっと細かい説明を求めたのですが、「企業秘密。」だそうです・・・。(泣)

いずれにしてもニットは蒸れる、と感じている方は試す価値がありそうです。(何度も言いますが、残り一点ですが・・・。)


ここ一番の勝負の時はデザインニット


最後にここ一番の勝負の時に使うべきデザインニットをご紹介します。

まずはわたくし肝入りでオーダーしたジョンスメのトナカイニット!


絶対女子受け間違いなしのデザインだと思うんですけども・・・。

はじめはジャケットのインナー使いでチラ見せ。



この段階では、モダンなデザインだな、って程度。で、ジャケットを脱ぐと・・・。



こんにちは、トナカイさん!

ですよ。可愛すぎる。

お次はドルモアのデザインカーディガン。こちらも世界最古のニットブランドが生み出したモダンなデザインに首ったけ。特にニットオンニットでの着こなしがオススメです。



ジャケットから覗くビスケット柄も色気あります。



そして最後はデザインというよりはフィッティングでオシャレに魅せるSIDESLOPEのニット。皆さんも気になっているドロップショルダーのゆったりサイズニットです。



「ちまたではオーバーサイズが流行っている。」というのは改めて言うまでも無いですが、それを聞いて大きめのニットを着ている人はバツ。あれはいけません。いい大人がそれはいけません。やはり計算されたオーバーサイズを着るべきです。

その点このニットは着丈や袖丈はジャストながら身幅がゆったりととられて少しドロップしたショルダーといい感じにオーバーサイズを演出してくれます。

大人のオーバーサイズはこうでなくっちゃ。ちなみに使っているウールはヤク。カシミアと同等の保温性を持つと言われ耐久性はより高い。軽いのに暖かいを実現してくれてます。

非常に丸みがあるニットには定評あるサイドスロープは他のモデルも秀逸なので見てみてください。
 
他にも紹介しきれないネタが沢山あります。サブコラムとしてモリBLOGなどで書いていきたいと思います。良ければ、こちら(minmori@twitter)をフォローしてお待ちください。またInstagram(Minor5)もやってますので、こちらも是非お願いします!


過去ARCHIVE
<大人ドレスな着こなし術 一覧>
    第一回 秋から始める大人ドレスの着こなし術
    第二回 初心者でも簡単。基礎から学ぶ大人ドレスの作法とは。
    第三回 大人気企画第3弾!初心者でも玄人に見えるドレスラを探せ。
    第四回 会議室でもできる男を演出するために。ジャージの洒脱感を利用せよ。
    第五回 スーツ好きは当然知っている、昨今のスーツ事情まとめ。
    第六回 極寒で戦うモテリーマン達よ、もう震える必要は無いわけで。
    第七回 ちょっとの違和感で、人生もファッションも楽しくなる。
 第八回 似ているようで違います。ニットのツボを抑えましょう。

<サブコラム>
    ・手を抜いてはいけない靴下のお話。
    ・分かっているようでわかっていない。パンツの裾はどう直すのが良いの?
    ・高価なレザーシューズなんて、本当に必要ですか?


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Edit By Minoru Mori

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