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UPDATE:2019.08.30

モテリーマン養成塾vol.02【ジャケット:OFFスタイル編】

普段と違うウラの顔は、上品ジャケットの着崩しで。

粋な男になるためのアイテム・TIPSを紹介し、皆さんと共にモテリーマンを目指す新企画「モテリーマン養成塾」。第二弾は先週に引き続きジャケットの着こなし方をご紹介させていただきます。

そうそう、実はジャケットの着こなしってOFFの方が難しいんですよね。ONでの装いにはルールがあるのでそれを順守すればサマになりますが、OFFにはルールがない。つまりマニュアルがないってことです。

でもそれって裏を返せば、OFFコーデが上手くなればなるほど周囲との差も開くワケで。ということで、先週と同じアイテムを使いつつ、実際に差の付く着こなしをご紹介します。

崩しの基本はここから。


まずはLARDINI(ラルディーニ)のホップサック。紺ジャケといえばワードローブに必ず一着は欲しいアイテム。どのシーンにも対応できる正攻法のド定番なので、ここは必ず押さえておきましょう。

LARDINI(ラルディーニ)/ホップサックネイビー シングル3Bジャケット【SP】

基本はやっぱり同系色のシャツ&キレイ目チノを合わせたジャケパンで。紺ジャケは普段のスーチングにタイを外すぐらいの感覚でOKです。あまりに崩そうと意識しすぎると子供っぽくなる可能性も。



寒さが強まる11月以降にはジレ感覚で。のっぺりとした雰囲気になってしまいそうなグレー×グレーのワントーンも、インに差すだけでキュッと引き締まります。紺ジャケってホント便利でしょ。



続いてはメランジチェック。無地グレーだとシック一辺倒になってしまうところですが、ブルーの格子を足すことで彩り&立体感を追加。そしてやや抑えめの絶妙なトーン、さすがラルディーニ!

LARDINI(ラルディーニ)/エクスクルーシブ 5者混メランジチェック シングル3Bジャケット【SP】

合わせるべきは間違いなくブラウンのシャツ。なぜなら渋めにまとまるだけではなく、青チェックとのアズーロ・エ・マローネな色味も実現できるから。イタリア的ニュアンスのさりげない演出が叶います。



前回でも少し触れましたが、デザイナーのルイジ・ラルディーニ氏は崩しスタイルが得意技。PITTIで激写した一枚を見てみると、小剣ずらしや短丈で遊びの効いたこなしを実践しているのがよく分かります。

※袖口にも注目。ボタンを外し袖口から大胆に覗かせるという高等テクも。難易度が高すぎるので真似はしない方がいいですが、ここまでの遊びを加える心意気が◎。


ラルディーニのアイテムって恐らくルイジ氏の持つ嗜好を反映しやすいように仕立てられていると思います。ブートニエールも華が加わるし、気楽なアンコンだし。そういう意味では初心者にうってつけかと。

モテリーマンの“モテ”が詰まっている…!?


次はTAGLIATORE(タリアトーレ)。ここのジャケットでOFFスタイルを組むならば、ブランド最大の持ち味である色気ある雰囲気を生かすべし。ということで定番のモンテカルロを使い検証。

TAGLIATORE(タリアトーレ)/ウールメランジドビー 2Bシングルジャケット【モンテカルロ】

薄い青のギンガムチェックシャツを合わせつつ、首元はラフにボタンを外す。それだけでサマになります。また9分丈のパンツによるくるぶし見せにもご注目。美しいシルエットの紺ジャケと相まって適度な色気に。



続いても同じくモンテカルロ。こちらはグレーベースのギンガムチェックとクラシカルな面持ちながら、古めかしさは皆無。なぜなら得意技のキュッと絞ったウエストシェイプがシャープな印象を加えているから。

TAGLIATORE(タリアトーレ)/メランジギンガムチェック 2Bシングルジャケット【モンテカルロ】

キリッとしたジャケットですし、あえてのデニシャツ合わせでギャップを狙うのも素敵。カジュアルな生地感で差別化という、年齢を経た大人だからこそ扱えるさりげないワザに挑戦してみましょう。



慣れたらここ数年で徐々にトレンド化している襟出しスタイルなんてのも粋。ちなみに秋口は通常のジレを使いつつ、寒くなり始めたらHERNO(ヘルノ)のダウンベストで。この遊び心が大人っぽさを倍増しするワケです。



またシャツは必ず第二ボタンまで外すのも鉄則。「ネクタイ忘れちゃったの?」と野暮ったく見えてしまいます。また第二ボタンを外すと徳利型になるのが理想です。

二つのアイテムを見て気付くのはピーノ・レラリオ氏による徹底的な美意識。服作りへの真摯な思いがジャケットを通して色気に昇華されているというか。柔和な雰囲気のナイスガイですが、その心は職人気質に満ちています。

※ピーノ氏は第三ボタンまで開けていますが、これも相当な高等テク。僕らはひとまず第二ボタンまでにしておきましょう。


クリーンな印象を逆手に取る。


最後は鳴り物入りでJediaデビューを果たしたサルトリア、De Petrillo(デ・ペトリロ)。真面目一徹な仕立てなので崩しづらそうに思えますが、むしろそこを逆手に取りビシッと決めましょう。例えばこちらのシックなブラウンチェック。

やや暗めのブラウン生地、そこに濃ゆい色味のブラウンチェックをオン。ただし細い柄を間隔広めで施しているため、思いの外スタイリッシュ。ゴチャつきがないのも好印象です。


このジャケットにはネイビーシャツで。ブラウンときたらブルー系を合わせるのがやはり鉄板。イタリアン・クラシコらしさ満載のアズーロ・エ・マローネな色合いに。



またどちらもダークな色味なので、空色よりも渋みが増している点にもご注目。

続いてはこれまた渋いグレンチェック。先ほどよりも落ち着きのある印象ですが、ここでも逆手に取りましょう。

De Petrillo(デ・ペトリロ)/グレンチェック3Bシングルジャケット【LINEA NAPOLI/Drop8】

合わせたのはザノーネのタートルネックニット。肌の露出を抑えることができるため、大人っぽい印象に。そのため、カジュアルシャツ以上タイドアップ以下の絶妙なラインを狙うことができるというワケ。



秋口はジャケット単体で、そして寒くなり始めたらアウターをオンしましょう。ボリューミーなカジュアルダウンのインに差し込むのも良いし、



こういう個性派コートの下も◎。スタンダードなアウターもOKですが、カジュアルな上着や意外性のあるウェアを合わせた方がギャップが生まれ、印象的な着こなしになるかと。



数少ないナポリ・ジェントルマンの一人である、ペトリロ氏。そのキャラクターが乗り移ったかのようなジャケットは、むしろその個性を生かすクリーンな崩しを意識してみると良いかもしれません。


ONとOFFって言わばオモテとウラ。普段と違う一面を魅力的に見せることで、周りとは一味違う粋な男を目指してみてはいかがでしょうか。


LARDINI(ラルディーニ)
最高レベルの仕立て、縫製、そこに生地で遊ぶという新たな軸を打ち出し、ジャケット業界地図を大きく変化させた寵児。


TAGLIATORE(タリアトーレ)
卓越したカッティング技術による両脇からウエストを絞った立体的なフォルムが特徴のイタリアブランド。


De Petrillo(デ・ペトリロ)
「サルトの精神で一枚づつ丁寧に作る」ということを標榜しているナポリ発のファクトリー。


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Edit&Write By Daigo Iima

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