UPDATE:2019.11.06
AURALEE(オーラリー)のダッフルコート
これがダッフルコートの最終進化形だ!
海の上から、陸の上へ。そして・・・
北欧の漁師の仕事着が起源とされるダッフルコート。その後、英国海軍の艦上の外套として一気に普及し、イギリスのモッズたちの心を射止めるようになった。
ここ日本ではスクールコートとしても認知されているが、果たしてその伝統あるカタチが現代のライフスタイルにフィットしているのだろうか・・・
ダッフルコートはとっくの昔に完成されたものだと思い込んでいた。そう、このAURALEE(オーラリー)のダッフルコートと出会うまでは。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
ダッフルコートの特徴といえば、前合わせのトグルボタン。実はこのトグルボタン、分厚い手袋をしたままでも開け閉めが出来るよう考案されたモノだってご存知でしたか!?
今ではダッフルコートの顔役的存在ですが、あくまで実用性を重視した機能の一つでしかありません。極寒の海上で生活していない我々にとっては、不要なディテールであるといっても過言ではないのです。
そこでAURALEEは、アイコニックなトグルボタンを思い切って排除し、クリーンな比翼仕立てにアップデート。
こうやって見ると、ダッフルコートに抱く学生っぽいイメージって、このトグルボタンに大きく起因していたように思います。
そして比翼仕立てといえば、ビジネスコートでお馴染みステンカラーコートと同様の仕様。つまり、オンビズ使いOKな大人顔に変身を遂げたということでもあります。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
正とされているモノを、一度疑ってみる。固定概念に囚われない柔軟な発想によって、ダッフルコートは新たな可能性を見出しました。
さて、ダッフルコートの特徴である大きなフードも、子供っぽさの要因の一つ。でも、フードは洋服に表情を与える重要なアクセントなので、あった方がファッション性が高い。
そこでAURALEEは、フードの縁にスナップボタンを打ち込むことで、フードの大きさを可変できるようにしました。
(※注釈:ダッフルコートのフードは、帽子の上からでも被れるように大きな目の作りとなっています。)
フードは有りだけど、オンビズ使いではちょっと主張しすぎ。しかも前を開けるとフードは背中側に引っ張られて、せっかくのフードもカタチが出にくくなるんですよね。
そういった際に、スナップボタンでフードを絞ってあげると丁度良いんです。
対して、冷たい雨や雪の浸透を防ぐための肩部分を二重にした「ストームパッチ」や、手袋をしたままでも物の出し入れがしやすい大きな「パッチポケット」はそのまま踏襲。
トグルボタンは無くしましたが、その他のオリジナル要素を残すことで、ダッフルコートの愛くるしい雰囲気はしっかりと継承されています。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
何よりガバッと羽織れるゆったりとしたシルエットが、今のトレンドともしっかりマッチ。そして、上質ウールと光沢感あるシルクによる二重織メルトンがとっても軽いんです。
筆者が持っている昔のAURALEEのダッフルコートはめちゃくちゃ重たいので、「ダッフルコートってこんなに軽かったっけ!?」と驚きました。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
古き良きモノは継承しつつ、時代にあった見た目や機能、そしてストレスの無い着心地は、常にアップデートされるべきなのかもしれません。
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text by yoshizaki
北欧の漁師の仕事着が起源とされるダッフルコート。その後、英国海軍の艦上の外套として一気に普及し、イギリスのモッズたちの心を射止めるようになった。
ここ日本ではスクールコートとしても認知されているが、果たしてその伝統あるカタチが現代のライフスタイルにフィットしているのだろうか・・・
ダッフルコートはとっくの昔に完成されたものだと思い込んでいた。そう、このAURALEE(オーラリー)のダッフルコートと出会うまでは。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
当たり前を疑う
ダッフルコートの特徴といえば、前合わせのトグルボタン。実はこのトグルボタン、分厚い手袋をしたままでも開け閉めが出来るよう考案されたモノだってご存知でしたか!?
今ではダッフルコートの顔役的存在ですが、あくまで実用性を重視した機能の一つでしかありません。極寒の海上で生活していない我々にとっては、不要なディテールであるといっても過言ではないのです。
そこでAURALEEは、アイコニックなトグルボタンを思い切って排除し、クリーンな比翼仕立てにアップデート。
こうやって見ると、ダッフルコートに抱く学生っぽいイメージって、このトグルボタンに大きく起因していたように思います。
そして比翼仕立てといえば、ビジネスコートでお馴染みステンカラーコートと同様の仕様。つまり、オンビズ使いOKな大人顔に変身を遂げたということでもあります。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
正とされているモノを、一度疑ってみる。固定概念に囚われない柔軟な発想によって、ダッフルコートは新たな可能性を見出しました。
残すべきモノ、そうでないモノ
さて、ダッフルコートの特徴である大きなフードも、子供っぽさの要因の一つ。でも、フードは洋服に表情を与える重要なアクセントなので、あった方がファッション性が高い。
そこでAURALEEは、フードの縁にスナップボタンを打ち込むことで、フードの大きさを可変できるようにしました。
(※注釈:ダッフルコートのフードは、帽子の上からでも被れるように大きな目の作りとなっています。)
フードは有りだけど、オンビズ使いではちょっと主張しすぎ。しかも前を開けるとフードは背中側に引っ張られて、せっかくのフードもカタチが出にくくなるんですよね。
そういった際に、スナップボタンでフードを絞ってあげると丁度良いんです。
対して、冷たい雨や雪の浸透を防ぐための肩部分を二重にした「ストームパッチ」や、手袋をしたままでも物の出し入れがしやすい大きな「パッチポケット」はそのまま踏襲。
トグルボタンは無くしましたが、その他のオリジナル要素を残すことで、ダッフルコートの愛くるしい雰囲気はしっかりと継承されています。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
何よりガバッと羽織れるゆったりとしたシルエットが、今のトレンドともしっかりマッチ。そして、上質ウールと光沢感あるシルクによる二重織メルトンがとっても軽いんです。
筆者が持っている昔のAURALEEのダッフルコートはめちゃくちゃ重たいので、「ダッフルコートってこんなに軽かったっけ!?」と驚きました。
▼WOOL SILK MELTON DUFFLE COAT
古き良きモノは継承しつつ、時代にあった見た目や機能、そしてストレスの無い着心地は、常にアップデートされるべきなのかもしれません。
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