UPDATE:2020.04.09
AURALEE(オーラリー)の2020年春夏メンズコレクション
春のメンズコートは、オーラリーの“本物トレンチ”を選べ。

大人たるもの「本物」を選びたい
トレンチコートといえば、第一次世界大戦時にイギリス軍がレインコートとして着用し始めてから現代に至るまで、老若男女を問わず寒さから守ってきてくれた私たちの強い味方。
一時流行ったショート丈、就活生の黒トレンチなどなど、その時代や世代によって素材やシルエットが変わってきましたが、結局最後に辿り着くのはクラシックなトレンチコートなんですよね。
とはいえ100年以上も前に誕生したコートですから、当時のままでは重たいし、野暮ったいのは否めない。
そこで今回はクラシックなコートを軽やかに、そして現代的にアップデートしたAURALEE(オーラリー)のトレンチコートに注目。
愛され続けるトレンチコートの「再現度」と、モダナイズされた「完成度」がとにかく高いんです。
売れている理由がわかる!
スプリングコートと一口に言っても、お店には様々なコートが並んでいます。
トレンドを意識したファストファッション系、スーツ量販店が提案するビジネス系、伝統を重んじるインポート系などなど。
でも、本当に納得のいくコートをお探しなのであれば、その選択肢にAURALEE(オーラリー)を入れて欲しい。
本家のバーバリーやアクアスキュータムではなく、オーラリーをすすめる理由を3つご説明します。
AURALEE(オーラリー)は「素材作りからデザイン」と謳うほど、素材に強いこだわりを持ったブランド。
世界中から集めた上質な原料を日本屈指の生産背景で生地にし、そして上品な洋服へと落とし込んでいきます。
全てオリジナルの生地のみで構成されるコレクションは「本当に良いモノ」ばかりで、その完成度の高さにデビュー当初から目の肥えた業界人をも魅了していました。

さて、クラシックなトレンチコートの王道といえばバーバリークロスでお馴染みの水に強くて耐久性も高いギャバジンですが、普段使いにはヘビーデューティー過ぎてちょっと重たい。
そこでAURALEE(オーラリー)は、高密度に織り上げたシャンブレー(平織)生地にアレンジ。
タテ糸に上質なフィンクスコットン、ヨコ糸に高強度のポリエステル糸を使用することで軽さと強度、そして上品な顔つきを手に入れました。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
素材の異なるタテ糸とヨコ糸をベージュに先染めしてから織り上げることで、光の加減によって玉虫色(イリデッセント)に見えるソラーロのようなシャンブレー生地に。
高密度に織り上げているので春らしい薄さの中にもしっかりとハリがあり、仕上げに超撥水加工を施すことでギャバジンにも負けない耐水性も付加しています。
2019年の秋冬コレクションからパリコレにも参加しているAURALEE(オーラリー)ですが、根底にあるのは日本人の日本人による日本人のためのアイテムを提案するブランド。
トラッドでベーシックな洋服たちに、デザイナー“岩井良太”氏が感じるその時々の「空気感」を取り入れることで、恒久的なモノ達から古臭さを取り除いたモダンなコレクションになっています。
そして「決して気取らず、気負いなく毎日着られる服」を目指しているから、着る人を選ばず等身大の自分でいられるんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
ところでクラシックなトレンチコートといえば、裾までストンと落ちるボックスシルエットに、打ち合わせの深いダブルブレステッド仕様のロング丈。
これを欧米人よりも小柄な日本人が着るとどうにも野暮ったいので、AURALEE(オーラリー)は全体的に生地量を多くとって丸みをおびたシルエットにしました。
そうすることで体躯が小さくてもコート全体に動きが出るようになり、ウェストベルトを絞った際にもクシュっとギャザーが入って雰囲気ある陰影が出るんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
AURALEE(オーラリー)は昨今のトレンドを牽引するドメスティックブランドではありますが、ベースにあるのは流行に迎合しないタイムレスなアイテム。
だからゆったり目のシルエットでもクラシックから逸脱することなく、日本人に合ったトレンチコートへと昇華させることに成功したのです。
ファッションの礎を築いてきたトラッドなアイテムを、とことんコダワリ抜いた「上質な素材」で現代的に表現するAURALEE(オーラリー)。
現代的とはいえ決して突飛なコンテンポラリーな洋服というわけではなく、背伸びしなくて良い「品のある洋服」に仕上げているのが大人から支持を集めている所以。
もちろんオリジナルの英国トレンチにしか持ち得ない魅力もあります。
ですがAURALEE(オーラリー)のトレンチコートはここまで作り込んでいるにも関わらず、それの半額以下の価格に抑えられていることに驚きを隠せません。
オーラリーのここが本物!
AURALEE(オーラリー)がモノ作りをする上で大切にしているのが、本物(=オリジナル)をしっかり理解するということ。
デザイナーの岩井氏は無類の古着好きとしても知られており、現代のファッションシーンを支えている洋服たちの原型を熟知。
そんなAURALEE(オーラリー)ですから、洋服に表現されているカタチや素材、デザイン、ディテールには全て意味があり、その意味を知ると一層愛おしくなるんです。
もちろんトレンチコートにも意味のあるディテールが満載。今回はココだけは見て欲しいポイントを4つピックアップしました。
クラシックなトレンチコートのディテールとして欠かせないのが、両肩に付属している「エポレット」です。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
もともとエポレットとは、軍の階級バッジを付けるためのもの。ベルト状なので携行する装備品などを引っ掛けて使われることもありました。
現代においては不要な装飾かもしれませんが、このエポレットがクラシックなトレンチコートたらしめるアクセント。
ただこのエポレットは「いかり肩」に見えてしまいがちなんですよね。
そこでAURALEE(オーラリー)は、「撫で肩」なラインになるようエポレットの付け位置を肩線からズラし、日本人でも似合うトレンチコートに仕上げました。

トレンチコートといえば、ウェストにベルトを携えたベルデッドコート。
その中でもクラシックなものほどウェストベルトに「Dカン」が付いているのをご存知でしょうか。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
実は当時、このDカンには「手りゅう弾」がぶら下がっていたそう。
トレンチコートの原型といわれるイギリス軍の将校向けに作られた「タイロッケンコート」にはDカンが付いておらず、第一次世界大戦で投入されたトレンチコートならではのディテールなんです。
戦場でなければ不必要なものも、その意味や時代背景を知ってしまうと心がくすぐられてしまいます。
トレンチコートを初めて見た時、「右肩の布は何なんだ!?」と思われた方は少なくないはず。
この布は「ガンフラップ」と呼ばれる、これも歴とした意味のあるパーツなんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
このガンフラップは別名「ストームフラップ」とも呼ばれ、打ち合わせの上から被せてボタンを留めることで、雨垂れでコートの中まで濡れるのを防ぐカバーの役割を担っています。
トレンチコートは本来、塹壕(ざんごう/トレンチ)という溝で戦う兵士たちを雨から守るためのコートでもあったので、こういった機能が必要だったんです。
また、ガンフラップという名称からも想像がつくように、ライフルを構えた際に銃床が当たる右肩部分を保護する意味もありました。
昨今、ヴィンテージのコート界で注目を集めているのが「一枚袖」の「ラグランスリーブ」です。
ラグランスリーブとは袖付けが肩先ではなく首元から始まる仕様のことで、肩位置が決まっていないから体格を選ばない利点があります。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
このラグランスリーブの起源は古く、ワーテルローの戦いで負傷した初代ラグラン男爵フィッツロイ・サマセット氏が脱ぎ着しやすいよう考案されたもの。
一般的なジャケットなどに採用されるセットインスリーブは、サイズが合っていないと着心地が悪く、腕を上げようとすると袖が突っ張るため戦場では不向きだったとされています。
また、一枚の生地を筒状の袖にする「一枚袖」は肩線ではなく脇下側で縫い合わせるので、着用した際に感じる縫い目のゴロつきが少ないのが特徴。

雨に打たれても外側にステッチがないので、縫い目から雨が侵入してこないメリットもあるんです。
これさえ押さえておけば大丈夫!
彼是トレンチコートにまつわるウンチクを述べてきましたが、一番気になるは着こなし方ですよね。
ここでは、クラシックに着こなせとか、アレンジを加えろなんて言いません。
ただ注意すべきポイントはあるので、そこだけは押さえておきましょう。
オーバーコートとして羽織ろうとしたときに思い浮かべるのが、ビジネスシーンでも多いジャケット合わせのスタイリングではないでしょうか。
そういった着こなしの場合は、風の強い日やよほどの寒さでない限り、トレンチコートのボタンは留めないのがポイント。
シャツ→ジャケット→コートというグラデーションを見せてあげると、キッチリ感の中にも余裕が生まれますのでお仕事の時も試してみてください。
トレンチコートをカジュアルに羽織りたいとき、パーカー合わせは外せないと思います。
ですがトレンチコートは大人のキレイ目アイテムゆえ、全体をカジュアルに振り過ぎてはいけません。
例えばボトムスをスラックスにしてみたり、シューズをスニーカーではなく革靴にするだけでグッと大人っぽくなります。
基礎編でボタンは留めるなと書きましたが、その状態のままウェストベルトだけをキュッと前で結んでみてください。
打ち合わせは重ねず、真ん中に隙間を作るのがポイントです。
たっぷりととった身幅の生地にドレープが生まれ、一気にエレガントな着こなしになりますよ。
最後は番外編。コーディネートというか、NGな着かたです。
NGな着かた、それはウェストベルトを背面側で結ぶコト。
トレンチコートを着た女性の後ろ姿によく見られますが、それはバックシルエットの華やかさやクビレを生む効果があるためです。
男性にそこまでフェミニンな要素はいりませんし、上級編でご紹介したように前で結べばクビレも生まれます。
ウェストベルトはラフに垂らすか、どこかに引っ掛けそうなときはポケットに差し込んじゃいましょう。
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トレンチコートといえば、第一次世界大戦時にイギリス軍がレインコートとして着用し始めてから現代に至るまで、老若男女を問わず寒さから守ってきてくれた私たちの強い味方。
一時流行ったショート丈、就活生の黒トレンチなどなど、その時代や世代によって素材やシルエットが変わってきましたが、結局最後に辿り着くのはクラシックなトレンチコートなんですよね。
とはいえ100年以上も前に誕生したコートですから、当時のままでは重たいし、野暮ったいのは否めない。
そこで今回はクラシックなコートを軽やかに、そして現代的にアップデートしたAURALEE(オーラリー)のトレンチコートに注目。
愛され続けるトレンチコートの「再現度」と、モダナイズされた「完成度」がとにかく高いんです。
◆ INDEX ◆
1. オーラリーのコートをすすめる3つの理由
・素材作りからこだわった最高峰の生地
・トレンドに迎合しない純国産ブランド
・本気の服、本物の質が愛着を湧かせる
2. トレンチを選ぶ際に見るべき4つのポイント
・両肩の「エポレット」
・Dカン付きの「ベルト」
・雨垂れ防ぐ「ガンフラップ」
・一枚袖の「ラグランスリーブ」
3. トレンチコートの着こなしポイントを伝授
・【基礎編】鉄板のジャケット合わせ
・【応用編】パーカー合わせはメリハリ意識
・【上級編】前は閉めずにベルトをキュッ!
・【番外編】ベルトは後ろで結ぶな
1. オーラリーのコートをすすめる3つの理由
・素材作りからこだわった最高峰の生地
・トレンドに迎合しない純国産ブランド
・本気の服、本物の質が愛着を湧かせる
2. トレンチを選ぶ際に見るべき4つのポイント
・両肩の「エポレット」
・Dカン付きの「ベルト」
・雨垂れ防ぐ「ガンフラップ」
・一枚袖の「ラグランスリーブ」
3. トレンチコートの着こなしポイントを伝授
・【基礎編】鉄板のジャケット合わせ
・【応用編】パーカー合わせはメリハリ意識
・【上級編】前は閉めずにベルトをキュッ!
・【番外編】ベルトは後ろで結ぶな
売れている理由がわかる!
オーラリーのコートをすすめる3つの理由
スプリングコートと一口に言っても、お店には様々なコートが並んでいます。
トレンドを意識したファストファッション系、スーツ量販店が提案するビジネス系、伝統を重んじるインポート系などなど。
でも、本当に納得のいくコートをお探しなのであれば、その選択肢にAURALEE(オーラリー)を入れて欲しい。
本家のバーバリーやアクアスキュータムではなく、オーラリーをすすめる理由を3つご説明します。
素材作りからこだわった最高峰の生地
AURALEE(オーラリー)は「素材作りからデザイン」と謳うほど、素材に強いこだわりを持ったブランド。
世界中から集めた上質な原料を日本屈指の生産背景で生地にし、そして上品な洋服へと落とし込んでいきます。
全てオリジナルの生地のみで構成されるコレクションは「本当に良いモノ」ばかりで、その完成度の高さにデビュー当初から目の肥えた業界人をも魅了していました。

さて、クラシックなトレンチコートの王道といえばバーバリークロスでお馴染みの水に強くて耐久性も高いギャバジンですが、普段使いにはヘビーデューティー過ぎてちょっと重たい。
そこでAURALEE(オーラリー)は、高密度に織り上げたシャンブレー(平織)生地にアレンジ。
タテ糸に上質なフィンクスコットン、ヨコ糸に高強度のポリエステル糸を使用することで軽さと強度、そして上品な顔つきを手に入れました。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
素材の異なるタテ糸とヨコ糸をベージュに先染めしてから織り上げることで、光の加減によって玉虫色(イリデッセント)に見えるソラーロのようなシャンブレー生地に。
高密度に織り上げているので春らしい薄さの中にもしっかりとハリがあり、仕上げに超撥水加工を施すことでギャバジンにも負けない耐水性も付加しています。
トレンドに迎合しない純国産ブランド
2019年の秋冬コレクションからパリコレにも参加しているAURALEE(オーラリー)ですが、根底にあるのは日本人の日本人による日本人のためのアイテムを提案するブランド。
トラッドでベーシックな洋服たちに、デザイナー“岩井良太”氏が感じるその時々の「空気感」を取り入れることで、恒久的なモノ達から古臭さを取り除いたモダンなコレクションになっています。
そして「決して気取らず、気負いなく毎日着られる服」を目指しているから、着る人を選ばず等身大の自分でいられるんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
ところでクラシックなトレンチコートといえば、裾までストンと落ちるボックスシルエットに、打ち合わせの深いダブルブレステッド仕様のロング丈。
これを欧米人よりも小柄な日本人が着るとどうにも野暮ったいので、AURALEE(オーラリー)は全体的に生地量を多くとって丸みをおびたシルエットにしました。
そうすることで体躯が小さくてもコート全体に動きが出るようになり、ウェストベルトを絞った際にもクシュっとギャザーが入って雰囲気ある陰影が出るんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
AURALEE(オーラリー)は昨今のトレンドを牽引するドメスティックブランドではありますが、ベースにあるのは流行に迎合しないタイムレスなアイテム。
だからゆったり目のシルエットでもクラシックから逸脱することなく、日本人に合ったトレンチコートへと昇華させることに成功したのです。
本気の服、本物の質が愛着を湧かせる
ファッションの礎を築いてきたトラッドなアイテムを、とことんコダワリ抜いた「上質な素材」で現代的に表現するAURALEE(オーラリー)。
現代的とはいえ決して突飛なコンテンポラリーな洋服というわけではなく、背伸びしなくて良い「品のある洋服」に仕上げているのが大人から支持を集めている所以。
もちろんオリジナルの英国トレンチにしか持ち得ない魅力もあります。
ですがAURALEE(オーラリー)のトレンチコートはここまで作り込んでいるにも関わらず、それの半額以下の価格に抑えられていることに驚きを隠せません。
オーラリーのここが本物!
トレンチを選ぶ際に見るべき4つのポイント
AURALEE(オーラリー)がモノ作りをする上で大切にしているのが、本物(=オリジナル)をしっかり理解するということ。
デザイナーの岩井氏は無類の古着好きとしても知られており、現代のファッションシーンを支えている洋服たちの原型を熟知。
そんなAURALEE(オーラリー)ですから、洋服に表現されているカタチや素材、デザイン、ディテールには全て意味があり、その意味を知ると一層愛おしくなるんです。
もちろんトレンチコートにも意味のあるディテールが満載。今回はココだけは見て欲しいポイントを4つピックアップしました。
1、両肩の「エポレット」
クラシックなトレンチコートのディテールとして欠かせないのが、両肩に付属している「エポレット」です。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
もともとエポレットとは、軍の階級バッジを付けるためのもの。ベルト状なので携行する装備品などを引っ掛けて使われることもありました。
現代においては不要な装飾かもしれませんが、このエポレットがクラシックなトレンチコートたらしめるアクセント。
ただこのエポレットは「いかり肩」に見えてしまいがちなんですよね。
そこでAURALEE(オーラリー)は、「撫で肩」なラインになるようエポレットの付け位置を肩線からズラし、日本人でも似合うトレンチコートに仕上げました。

2、Dカン付きの「ベルト」
トレンチコートといえば、ウェストにベルトを携えたベルデッドコート。
その中でもクラシックなものほどウェストベルトに「Dカン」が付いているのをご存知でしょうか。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
実は当時、このDカンには「手りゅう弾」がぶら下がっていたそう。
トレンチコートの原型といわれるイギリス軍の将校向けに作られた「タイロッケンコート」にはDカンが付いておらず、第一次世界大戦で投入されたトレンチコートならではのディテールなんです。
戦場でなければ不必要なものも、その意味や時代背景を知ってしまうと心がくすぐられてしまいます。
3、雨垂れ防ぐ「ガンフラップ」
トレンチコートを初めて見た時、「右肩の布は何なんだ!?」と思われた方は少なくないはず。
この布は「ガンフラップ」と呼ばれる、これも歴とした意味のあるパーツなんです。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
このガンフラップは別名「ストームフラップ」とも呼ばれ、打ち合わせの上から被せてボタンを留めることで、雨垂れでコートの中まで濡れるのを防ぐカバーの役割を担っています。
トレンチコートは本来、塹壕(ざんごう/トレンチ)という溝で戦う兵士たちを雨から守るためのコートでもあったので、こういった機能が必要だったんです。
また、ガンフラップという名称からも想像がつくように、ライフルを構えた際に銃床が当たる右肩部分を保護する意味もありました。
4、一枚袖の「ラグランスリーブ」
昨今、ヴィンテージのコート界で注目を集めているのが「一枚袖」の「ラグランスリーブ」です。
ラグランスリーブとは袖付けが肩先ではなく首元から始まる仕様のことで、肩位置が決まっていないから体格を選ばない利点があります。

▼TRENCH COAT ¥85,800 / AURALEE
このラグランスリーブの起源は古く、ワーテルローの戦いで負傷した初代ラグラン男爵フィッツロイ・サマセット氏が脱ぎ着しやすいよう考案されたもの。
一般的なジャケットなどに採用されるセットインスリーブは、サイズが合っていないと着心地が悪く、腕を上げようとすると袖が突っ張るため戦場では不向きだったとされています。
また、一枚の生地を筒状の袖にする「一枚袖」は肩線ではなく脇下側で縫い合わせるので、着用した際に感じる縫い目のゴロつきが少ないのが特徴。

雨に打たれても外側にステッチがないので、縫い目から雨が侵入してこないメリットもあるんです。
これさえ押さえておけば大丈夫!
トレンチコートの着こなしポイントを伝授
彼是トレンチコートにまつわるウンチクを述べてきましたが、一番気になるは着こなし方ですよね。
ここでは、クラシックに着こなせとか、アレンジを加えろなんて言いません。
ただ注意すべきポイントはあるので、そこだけは押さえておきましょう。
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【基礎編】先ずは鉄板、ジャケット合わせ
オーバーコートとして羽織ろうとしたときに思い浮かべるのが、ビジネスシーンでも多いジャケット合わせのスタイリングではないでしょうか。
そういった着こなしの場合は、風の強い日やよほどの寒さでない限り、トレンチコートのボタンは留めないのがポイント。
シャツ→ジャケット→コートというグラデーションを見せてあげると、キッチリ感の中にも余裕が生まれますのでお仕事の時も試してみてください。
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【応用編】パーカー合わせはメリハリ意識
トレンチコートをカジュアルに羽織りたいとき、パーカー合わせは外せないと思います。
ですがトレンチコートは大人のキレイ目アイテムゆえ、全体をカジュアルに振り過ぎてはいけません。
例えばボトムスをスラックスにしてみたり、シューズをスニーカーではなく革靴にするだけでグッと大人っぽくなります。
~ Recommend Style ~
【上級編】前を閉めずにベルトでキュッ!
基礎編でボタンは留めるなと書きましたが、その状態のままウェストベルトだけをキュッと前で結んでみてください。
打ち合わせは重ねず、真ん中に隙間を作るのがポイントです。
たっぷりととった身幅の生地にドレープが生まれ、一気にエレガントな着こなしになりますよ。
~ Recommend Style ~
【番外編】ウェストベルトはラフに垂らすべし
最後は番外編。コーディネートというか、NGな着かたです。
NGな着かた、それはウェストベルトを背面側で結ぶコト。
トレンチコートを着た女性の後ろ姿によく見られますが、それはバックシルエットの華やかさやクビレを生む効果があるためです。
男性にそこまでフェミニンな要素はいりませんし、上級編でご紹介したように前で結べばクビレも生まれます。
ウェストベルトはラフに垂らすか、どこかに引っ掛けそうなときはポケットに差し込んじゃいましょう。

≫Tomoshige Yoshizaki
販売員からスタートし、バイヤー、MD、商品企画などを経て、現在はメンズファッションのアレコレを発信中。
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