UPDATE:2021.05.14
本気で走りたくなってきたサイクリストの着こなし術。
そろそろビブショーツデビューを考えている人へ、失敗しない選び方。

春から始めた自転車も、だんだん慣れてきた頃。そろそろビブショーツデビューを考えているという方も少なくないのではないでしょうか。
実際ビブショーツが欲しいとなると、お店で試着をして、スタッフの意見も聞きながら決めることが多いかと思います。
それでも最初の2~3回は失敗するでしょう。これは決してお店の人が悪いのではありません。自分に合うビブショーツは穿いて走ってみないとわからないのです。
そうは言っても安い買い物ではないし、できるだけ失敗はしたくないもの。
そこで今回は、TOKYO WHEELSバイヤーとしてたくさんのブランドに触れ、数多くのビブショーツを所有し履き比べてきたもり氏が「ビブショーツの選び方」を伝授。
TOKYO WHEELSのYouTubeチャンネルでも取り上げているので、動画で見たい方はこちらをどうぞ~。
ビブショーツは好みで選んで大丈夫です。
ビブショーツ選びでよく耳にする「コンプレッション」について。ここで勘違いしてほしくないのが、レース思考の方がコンプレッション強いものがいいというわけではありません。
TOKYO WHEELSスタッフでも好みは様々。ヒルクライマーの小川はコンプレッション強めを好みますが、もり氏はその逆。締めつけの強いものよりも動きやすさを感じるタイプが好き。
以前Isadoreの回でもご紹介させて頂いた、もり氏お気に入りのユーティリティビブショーツも伸縮性が非常に高く、きつい締め付けを感じさせないビブショーツ。
ちなみに、Isadore創設者であるVelits兄弟の弟ペーターに「Isadoreでもっとも好きなビブショーツはどれ?」と聞いた際、もり氏同様のユーティリティビブショーツだと答えていました。
世界のトップ選手だったペーターでも、コンプレッションの強いビブショーツばかりを穿くわけではなく、自分の好みに合ったものを選んでいるのです。
ビブショーツを選ぶ際のポイント。
「生地」と「パッド」の2点に注目!
ビブショーツを手に取った際、まずこの2点に注目しましょう。例えばVelocio(ヴェロシオ)のルクサは生地がもちもちしているため、コンプレッション性はあれど嫌な締め付け感がない。
また、Isadore(イザドア)のユーティリティビブは生地が薄く、優れたストレッチ性が特徴。
ASSOS(アソス)のGTSはストレッチ性もあるが生地にハリがある。と、いった違いがあります。
パッドに関してはブランドやモデルによって厚みが異なります。大体厚みが12~20mmにもなれば長距離用。それ以下だとトレーニングやワークアウト、レース用といったタイプになるでしょう。
厚いからといって誰しもおしりが痛くならないわけではありません。パッドの厚みに関しても好みに大きく左右される点になります。
試着を行った際には自分の好みの生地やパッドはどういったタイプだろう、と意識しておくといいですよ!
ビブショーツを試着する際の注意点。
試着の際に正しく着用できていなければ、正しい判断ができません。★注意点1.インナーの上から。
試着の際は必ずインナーの上から穿いてください。実際は素肌の上から着用しますが、「試着の際はインナーの上から」がルールです。
★注意点2.しゃがんでください。
ビブ(ストラップ)を肩にかけた後、ぐっとしゃがんでください。この時しゃがむのがきつければ、サイズが小さいかもしれません。

★注意点3.シワがよっていないか。
太ももまわりやヒップにシワが入っていないかを確認してください。シワが入っていると、サイズが大きいというサイン。1サイズ小さくものを試してみるといいでしょう。
★注意点4.ビブがきつくないか。
ビブはゴムでできているのでゆるいと感じることは少ないですが、逆に重たく感じる、食い込んでいるといった感じがないか確認しましょう。
その際は前傾姿勢になるのがポイント。ビブショーツを穿いているときは、自転車乗っている時間のほうが長いですからね。

★注意点5.裾に違和感がないか。
裾が切りっぱなしになっているものや、ゴム仕様になっていたりと仕様は様々。ゴムが硬いと締め付けがきつい傾向になるので、太ももが太めの方は注意しておくといいでしょう。
また、内側にはずり上がってこないように滑り止めが施されています。安いものだと内側にシリコンがベターっと張られているだけのタイプもあり、肌がかぶれてしまう場合も。
その点、先ほど登場したASSOSのGTSショーツはドット状に滑り止めが施され、肌に悪影響を与えないようにしています。
その他にも、裾の切りっぱなし仕様によってシリコンがなくともストッパーの機能を持たせたビブショーツなんかも。肌の弱い方は注意してみておくといいですね。
★番外編:追加機能をチェックしておこう。
Isadoreのグラベルビブショーツには背面にポケットが施されており、脱いだサイクルジャージまでも収納できちゃいます。
Peloton de Paris(プロトン ド パリ)のカーゴポケット付きビブショーツ【Recon Bib】には、その名の通りカーゴパンツのようなサイドポケットとバックポケットを備えたショーツ。収納力が限られる自転車シーンでは、とても役立つプラス機能です。
また、女性におすすめしたのがVelocio(ヴェロシオ)の「FLYfreeシステム」。

背面のクロスしたビブストラップの間からお尻を出すことができるシステムで、ウェアを脱いだり、ストラップを下げる手間なくお手洗いを済ませれる。女性ならではなの、煩わしいトイレでの悩みを解消してくれます。
≫Velocioのレディースビブショーツ一覧はこちら。
近年こういったプラスの追加機能も増えてきているので、気になるビブショーツにどんな追加機能があるのか確認しておくといいでしょう。
もり氏のこだわりポイント。
もり氏がビブショーツを選ぶ際に最もこだわっているポイントが2つあります。
1.下腹部(男性のシンボル)の圧迫感
2.股の擦れ具合
1.下腹部(男性のシンボル)の圧迫感
下腹部が圧迫されやすいと感じるのが、パッドとショーツがそのまま縫い付けられているタイプ。一番オーソドックスな形状です。また、レース思考のビブショーツは股上の浅いタイプが多く、圧迫されやすい傾向になります。
当時もり氏は、「この痛みは我慢するしかないのか…」とあきらめていたそうですが、ASSOSのビブショーツ【CENTO Evo Bib Shorts】と出会ってその考えは180度変わりました。
チェントには「ククペントハウス」と呼ばれる、下腹部(男性のシンボル)が収まるようくりぬかれたような構造になっており、圧迫感を感じないという仕組み。
ビブショーツ【CENTO Evo Bib Shorts】/ASSOS ※フロント側を裏返した状態。
インナーに使われている生地も非常に柔らかく、通気性にも優れた快適仕様となっています。
その後、チェントと同じ仕様ではありませんが、同様の効果が期待できるビブショーツがASSOSやIsadoreからも登場。フロント部分が柔らかい生地で穴が開けられており、下腹部の圧迫をやわらげてくれます。
ビブショーツ【MILLE GT Bib Shorts】/ASSOS ※フロント側を裏返した状態。
グラベルビブショーツ【Gravel Bib Shorts】/Isadore ※フロント側を裏返した状態。
2.股の擦れ具合
股の擦れは、起きる人と起きない人で大きく分かれるお悩み。もり氏は肌が弱いせいか股が擦れやすく、その原因を探ってみるとパッドに理由がありました。パッドの中でも最もクッション性の高い中央部分からサイドに広がっている部分。このサイドの生地が硬いものだと擦れやすく、柔らかいものだと擦れにくい。

また、パッドとショーツをつなげる縫い目部分に触れると痛く感じてしまう場合もあるので注意が必要です。
Peloton de Parisのカーゴポケット付きビブショーツ【Recon Bib】だと、中央のパッド自体が細く、その周りの生地もとてもふわふわで柔らかい。
Velocioのビブショーツ【Luxe Bib Shorts】も同様に、パッドのサイドの生地がとても柔らかい。つなぎ目もロック縫いになっておらず、生地の切り替えしがないので肌触りが非常にいいのです。
ASSOSのビブショーツ【MILLE GT Summer Bib Shorts c2 - T GTS】もパッドのサイドの生地が柔らかく、さらにはパッドとショーツを縫い合わせない特殊な技術で、硬さや縫い目などのストレスが一切ありません。
◆動画はこちらから。※ASSOS GTSビブショーツのパッドについて「13:42」より再生されます。

これは、ASSOSが特許を取得している「Golden Gate Bridge」という仕様。
通常サドルからお尻を離した際、パッドはショーツに引っ張られてしまいます。しかし「Golden Gate Bridge」は、パッドを縫い付けていないのでお尻からパッドが離れない。つまり、パッドと肌の擦れを最小限に抑えることができるのです。
もり氏が好きなビブショーツベスト3!
最後に、数々のビブショーツを試してきたもり氏が選ぶ、お気に入りのビブショーツベスト3をご紹介。先ほどから何度か登場しているのでお気づきの方もいるかもしませんね。
1.ASSOSのビブショーツ【MILLE GT Summer Bib Shorts c2 - T GTS】
2.Isadoreのビブショーツ【UTILITY BIB SHORTS】
※こちら現在廃盤となっています。後継モデルはこちら。
3.Velocioのビブショーツ【Luxe Bib Shorts】
この3つは下腹部の圧迫感や股の擦れがなく、もり氏の悩みをスッキリ解決。
さらに共通するのが「長距離モデル」であること。長距離モデルは長く乗れるものであるからこそ、ブランドの技術を終結したビブショーツ。その分価格も上がりますが、穿き心地の良さには変えられないもの。
ボビーレーサーで快適に乗りたいと思っている方は、まず長距離向けのビブショーツを選んでもいいかもしれません。
何度もお伝えしていますが、好みや合う合わないは人それぞれ。サイズ選びさえ間違えなければ、気になったものから試してみるのが一番ですよ!
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text by sasaki <STAFF PROFILE> |
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